関東中学校演劇研究協議会は、「演劇」に取り組んでいる中学生が出会う場を作り、より多くの中学生に質の高い「演劇」に触れる機会を提供し、またそこから表現の楽しさを広めると同時に深めることで、豊かな表現活動を育んでいきたいと考えています。
演劇を含めた中学生の文化活動全体の組織としては、「全国中学校文化連盟(全国中文連)」があり、毎年夏に「全国中学校総合文化祭」が開催されています。演劇もこの総合文化祭に一部門として参加をすることが、全国規模での発表と交流の唯一の場となっています。この交流の中から「中学校演劇」独自の都県を越えた関東圈組織を設立し、上記の理念に基づき「中学校演劇にもっと多様な発表と交流の場を」という願いから、全国中学校文化連盟化の下部組織となることを将来的な目標として、関東中学校演劇研究協議会は設立しました。設立とその後の歩み、その後設立された全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロックの歩みは次の通りです。
夏
東京・神奈川・埼玉・千葉の中学校演劇部顧問有志により、関東中学校演劇研究協議会の設立準備会が立ち上げられ、設立とコンクール開催の準備が進められました。
3月
神奈川県横浜市、テアトルフォンテにて。「関東中学校演劇コンクール」プレ大会を開催し、関東各地区からの代表校による発表会が実現しました。
6月
関東中学校演劇研究協議会の設立総会が開催され、正式に「関東中学校演劇研究協議会」(加盟6組織)が発会しました。そして、毎年3月の「関東中学校演劇コンクール」と、8月に「中学生演劇サマーセミナー」(東放学園共催)をふたつの柱として活動の維持と拡大に努めてきました。
8月
東放学園高等専修学校にて。「第1回中学生演劇サマーセミナー」を開催しました。
3月
神奈川県横浜市、テアトルフォンテにて。「2004関東中学校演劇コンクール(第1回大会)」を開催しました。この年より非加盟ながら東京都私立中学校文化連盟より推薦された代表校が参加することとなりました。参加校もプレ大会より増え充実した大会となりました。
8月
東放学園高等専修学校にて。「第2回中学生演劇サマーセミナー」を開催しました。
3月
東京都、国立オリンピック記念青少年センターにて。「2005関東中学校演劇コンクール (第2回大会)」を開催しました。また組織拡大に向けての努力として栃木県や茨城県にも呼びかけの輪を広げることができました。またこの年よりコンクールでは入場料(プログラム資料代)を徴収することを始め、組織財政の自立と安定を目指して歩みだしました。更にこの年を前後して、群馬県と神奈川県の私立学校の組織が本協議会に加盟をし、大きく組織が拡大しました。
8月
東放学園高等専修学校にて。「第3回中学生演劇サマーセミナー」を開催しました。
3月
東京都、国立オリンピック記念青少年センターにて。「2006関東中学校演劇コンクール(第3回大会)」を開催しました。この大会には東京都から私立中学の代表に加えて、公立中学校の参加が実現し、一層充実した「関東大会」となりました。
8月
東放学園高等専修学校にて。「第4回中学生演劇サマーセミナー」を開催しました。
3月
神奈川県横浜市、神奈川県立青少年センターにて。「2007関東中学校演劇コンクール(第4回大会)」を開催しました。この大会で、高校演劇の既成作品の発表が多いとの指摘があり、コンクールの方向性として中学校演劇向けの創作作品の奨励ということにも取り組むことが確認されました。
全国中学校文化連盟演劇専門部との意見交換が実現し、私たちの協議会が設立当初からの理念として全国中学校文化連盟の下部組織である関東ブロック組織の設立を目指していることが理解されました。またそのために今後定期的な情報交換と具体的かつ現実的な交流を模索していくことも確認されました。
8月
東放学園高等専修学校にて。「第5回中学生演劇サマーセミナー」を開催しました。
3月
神奈川県横浜市、神奈川県立青少年センターにて。「2008関東中学校演劇コンクール(第5回大会)」を開催しました。設立総会から5年が経過し、「関東中学校演劇コンクール」も関東大会として認知されるようになりました。この大会には、公募枠に東京大学教育学部附属中等教育学校が選出され、国立校の代表として参加をしました。国公私立それぞれの代表校による大会が実現しました。また前年度の大会で確認された「中学校演劇向けの創作作品の奨励」の考えを反映して、参加作品の半数以上が創作作品となり、内容的に充実した大会となりました。
8月
東放学園高等専修学校にて。「第6回中学生演劇サマーセミナー」を開催しました。
8月
千葉日本大学第一中学校にて。「第6回中学生演劇サマーセミナーIN千葉」を開催しました。これまで東京を拠点として実施していたサマーセミナーを今後地方でも開催していくという方針に従っての開催となりました。
3月
神奈川県川崎市、川崎市麻生文化センターにて。「2009関東中学校演劇コンクール(第6回大会)」を開催しました。この大会においては、川崎市教育委員会と川崎市総合教育センターの共催協力により、設立以来懸案となっていたコンクール経費の黒字化が実現しました。安定した独自財政の実現に向けて大きく前進しました。また、年間を通じて東京都中学校演劇教育研究会との交流と意見交換が重ねられ、加盟に向けての取り組みが進められました。
6月
定例総会にて。東京都中学校演劇教育研究会の加盟が承認され、加盟組織は9団体となり、栃木県を除く関東各都県の組織団体(茨城県は埼玉東部と合同)が加盟する名実ともに関東組織となりました。
8月
東放学園高等専修学校にて。「第7回中学生演劇サマーセミナー」を開催しました。
11月
横浜市立南万騎が原学校にて。「第7回中学生演劇セミナーIN横浜」を開催しました。前年度に続き、演劇セミナーを地方で開催することができました。
3月
神奈川県横浜市、神奈川県立青少年センターにて。「2010関東中学校演劇コンクール(第7回大会)」を開催しました。この大会においては、表彰形式を変更し、金銀銅賞を授与することとしました。これまで回を重ねてきたコンクールを更に発展させていくための検討が進められました。また、年間を通じて前年度より継続している全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロックの設立にむけての準備も着々と進行しました。
6月
定例総会にて。栃木県中学校文化連盟演劇専門部より、コンクールへの代表校派遣の動きが報告され、懸案であった栃木県の加盟へ一歩前進をしました。
6月
東放学園高等専修学校にて。定例総会と同時開催として、「関東中学生ドラマセミナー」を開催しました。前年までの「サマーセミナー」を一層活性化するための試みとして開催時期を変更しました。定員を大きく上回る参加があり、大変盛況に行われました。
8月
全国中学校文化連盟理事会・評議員会において、東京都と神奈川県の共同提案として「演劇専門部関東ブロックの設立」を提案し、実務的な設立準備をスタートさせることとなりました。
12月
全国中学校文化連盟理事会・評議員会において、「演劇専門部関東ブロックの設立」に関する提案が承認され、次年度中に設立を実現することが確認されました。
3月
神奈川県横浜市、神奈川県立青少年センターにて。「2011関東中学校演劇コンクール(第8回大会)」を開催するように準備を進めていましたが、東日本大震災のため開催中止となりました。初出場の栃木県を含めて、代表校には会長賞(代表認定証)と記念盾を送りました。
6月
定例総会にて。準備を進めている「全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロック」の設立を年度内に実現することが確認されました。前年度中止により実現しなかった、栃木県中学校文化連盟演劇専門部からコンクールへの代表校派遣については継続することが報告され、懸案であった栃木県の加盟へ一歩前進しました。
6月
東放学園高等専修学校にて。定例総会と同時開催として「関東中学校ドラマセミナー」を開催しました。定員を大きく上回る参加があり、過去最大の参加者数となりました。
11月
「全国中学校文化連盟関東ブロック」の一翼として、「演劇専門部関東ブロック」の設立総会が開催され、念願であった全国中学校文化連盟の下部組織としての関東中学校演劇の組織が結成されました。活動方針として、現存の関東中学校演劇研究協議会からの将来的な活動移行が確認され、それまでの期間の共同活動も承認されました。
3月
東京都調布市、調布市文化会館たづくりにて。「2012関東中学校演劇コンクール(第9回大会)」を開催しました。今回より全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロック主催「第1回関東中学校演劇発表会」と同時開催となりました。これに基づき、この大会より全国中学校総合文化祭への推薦校も選出されました。二年ぶりの大会であり、2005年度の東京大会以来の東京都での大会でもあり、数多くの意味のある大会となりました。
6月
定例総会にて。前年度11月に設立された全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロックとの初めての合同定例総会となりました。また栃木県中学校文化連盟演劇専門部の正式加盟を受け、関東一円の組織体が完成しました。今後は本協議会から関東ブロックへの移行を進めていくことが確認されました。
6月
東放学園高等専修学校にて。定例総会と同時開催として、関東中学校ドラマセミナーを開催しました。セミナーの6月開催も定着し、安定した参加者数と内容の充実がみられました。
8月
第12回全国中学校総合文化祭が栃木県宇都宮市で開催されました。本協議会から代表校の派遣と同時に運営補助役員も派遣をして大会運営のサポートをしました。
3月
神奈川県横浜市、神奈川県立青少年センターにて。「2013関東中学校演劇コンクール」(第10回大会)」を開催しました。全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロック主催「第2回関東中学校演劇発表会」との同市開催となりました。創作側品が少数であったことの反省はありましたが、例年以上にレベルの高い作品が多い大会となりました。
付帯事項として、神奈川県の黒岩知事が推進するマグネット・カルチャー事業との提携交渉が順調に進み、神奈川県立青少年センターを全国の中学校演劇の聖地(甲子園)にするという構想のもと、第1期5年間の計画が着々と進められていました。
6月
定例総会にて。会長・副会長・事務局長・副事務局長の人事を一体化させて、本協議会から全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロックへの運営業務の移行を促進することが確認されました。また、千葉県において中学校文化連盟の組織化が年度内に実現されるとのへ報告がありました。更に神奈川県の黒岩県知事が推進するマグネット・カルチャー事業と提携により、コンクールの会場が安定的に確保できるようになったとの報告もありました。
6月
東放学園高等専修学校にて。定例総会と同時開催として、「関東中学生ドラマセミナー」を開催しました。ここ数年、参加者数も安定しており、事業として関東の中学生に認知されたことが確認できました。
8月
第13回全国中学校文化連盟総合文化祭が山口県で開催され、関東大会代表として群馬県太田市立城西中学校が出場しました。また前回の栃木大会に続き、関東組織より運営補助役員が派遣され、大会成功に大きく寄与しました。更に、今後の大会においても関東大会枠を確保することが確認されました。
3月
神奈川県横浜市、神奈川県立青少年センターにて。「2014関東中学校演劇コンクール(第11回大会)」を開催しました。全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロック「第3回関東中学校演劇発表会」との共同開催で実施されました。財政面で大きな改革が実施され、これまで赤字であった運営がほぼ黒字化し、大きな成果となりました。
6月
定例総会にて。前年度からの継続活動として会長・副会長・事務局長・副事務局長の人事を一体化させて、関東中学校演劇研究協議会から全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロックへの運営業務の移行を促進することが確認されました。また、千葉県中学校文化連盟の設立が報告されました。更に埼玉県も中学校文化連盟を年度内に設立されるとの報告がありました。加えて、これまで埼玉東部組織と合同で活動していた茨城県が私学を中心として単独の組織を設立させる準備をしていることが報告され、活動スタート以来の目標であった各都県独立の組織の共同体である関東組織の実現が確定的となりました。
6月
東放学園高等専修学校にて。定例総会と同時開催として、「関東中学生ドラマセミナー」を開催しました。ここ数年、参加者数が増加傾向にあり、事業として関東の中学生に定着したことが確認できました。
12月
臨時総会にて。6月の定例総会で保留となっていた事項についての議決を行うとともに、関東中学校演劇研究協議会から全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロックへの運営業務の移行について、これまでの事務局間での移行ではなく、運営を完全一体化する方法で移行することが確認されました。2015年度定例総会に向けて、両組織の規約の変更などを準備していくこととなりました。
12月
第14回全国中学校文化連盟総合文化祭が沖縄県で開催され、関東大会代表として群馬県新島学園中学校と埼玉県久喜市立太東中学校が関東代表として出場しました。また前々回の栃木大会、前回の山口大会に続き、関東組織(神奈川県)より運営補助役員が派遣され、大会成功に大きく寄与しました。
3月
神奈川県横浜市、神奈川県立青少年センターにて。「2015関東中学校演劇コンクール(第12回大会)」を開催しました。全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロック「第4回関東中学校演劇発表会」と共同開催で実施されました。例年以上に多彩な発表があり、厳しい日程ながら多くの来場者がありました。また財政面においても、黒字運営が定着しました。一方関東大会としての知名度が高くなるにつれ、著作権や著作隣接権への対応を厳正にする必要性が指摘され、検討課題として残りました。
6月
定例総会にて。昨年度より準備をしていた茨城県の組織加盟が承認されました。これにより関東1都6県の組織加盟が実現し、関東組織が完成しました。併せて、関東中学校演劇研究協議会から全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロックへの運営業務の移行を早期実現するために、役員人事の一体化が確認されました。設立以来の目標であった関東レベルの中学校演劇組織は完成をしました。これを受けて活動目標を「組織設立・拡大」から「組織維持・発展」へと移行していくことが確認されました。そのための具体的方策として、運営業務の分業や役員の若返りなどが必要であるという課題があげられました。
6月
東放学園高等専修学校にて。定例総会と同時開催として、「関東中学生ドラマセミナー」を開催しました。参加者数は過去最大の300名となり、演劇講習会としてハイレベルな内容が中学生に認知されたことが確認できました。
8月
東京都調布市にて。第15回全国中学校総合文化祭が開催され、関東大会代表の東京都東久留米市立南中学校をはじめ、全国各地区の代表校が発表をしました。また、大会運営には関東ブロックから補助役員が多数参加して、大会成功に寄与しました
11月
札幌市教育文化会館にて。第10回北海道中学生演劇発表大会が開催され、全国中学校文化連盟の推薦をうけ、桐光学園中学校が招待上演を行いました。演目は新島学園中学校が関東大会で創作上演した『サボリバ』(作:大嶋昭彦)でした。関東の中学校が、関東の創作作品を上演するということで関東組織の理念をアピールすることが出来ました。この上演はHBC(北海道放送)を通じて、全道に紹介されました。
3月
神奈川県横浜市、神奈川県立青少年センターにて。「2016関東中学校演劇コンクール(第13回大会)」を開催しました。全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロック「第5回関東中学校演劇発表会」と共同開催で実施されました。土日開催ということもあり、これまでで最多の来場者があり、盛大な大会となりました。一方で、審査員や複数の役員から、創作作品が2作品にとどまり、多数の高校演劇作品が上演されたことやレベルの高い上演ではあるが中学校演劇のレベル向上という観点からは、検討が必要ではないかという意見が出されました。同時に開催された事務局会議では、近い将来直面する運営上の問題も提示されました。来年度の大きな活動課題とすることになりました。
6月
定例総会で、2018年度に向けて予測される諸問題(組織の運営中心役員の退職・転任、支援団体の代表者、担当者の交代や方針変更、大会会場の運営方法変更など)に対して、積極的に取り組んでいくことが確認されました。この取り組みは、諸問題の対処療法ではなく、今後の関東中学校演劇研究協議会と全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロックが、より一層設立理念に近づくための運動を模索し、展開するものでなければならないということも重ねて確認されました。
6月
東放学園高等専修学校にて。定例総会と同時開催として、「関東中学生ドラマセミナー」を開催しました。参加者数は前年同様に300名近くとなり、演劇講習会としてハイレベルな内容が中学生の魅力となっていることが確認されました。
8月
大分県大分市にて。第16回全国中学校総合文化祭が開催され、関東大会代表の神奈川県横浜市立希望が丘中学校をはじめ、全国各地区の代表校が発表をしました。また、次年度の神奈川大会に向けて多くの役員が視察をしました。
12月
全国中学校文化連盟理事会・評議員会において、第17回全国中学校総合文化祭神奈川大会に開催について協議が行われました。その結果、演劇部門(県立青少年センター会場)の運営については、関東ブロックが担当することとなりました。
3月
神奈川県横浜市、神奈川県立青少年センターにて。「2017関東中学校演劇コンクール(第14回大会)」を開催しました。全国中学校文化連盟演劇専門部関東ブロック「第6回関東中学校演劇発表会」と共同開催で実施されました。平日開催にもかかわらず多数の来場者があり、関東大会の社会的認知の高まりが確認されました。また運営面については各地区の次世代の中心となる先生方が積極的に関わり、大会成功に大きく寄与しました。
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